Novel

□誕生日
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最近リサーナとハッピーの様子がおかしい。
ハッピーはリサーナとよく二人でいるし、リサーナは俺を避けている。
ナ「俺なんかしたっけなぁ」
ギルド内でそう呟くと近くにいたルーシィがやってきた。
ル「どうしたの?最近元気ないわよ?」
ナ「実はよ、最近リサーナに避けられてんだよ・・・ハッピーもずっとリサーナといるしよ・・・」
ル「要するに寂しいのね?ナツも可愛いとこあるんじゃ〜ん(笑)」
ナ「な!?ちがうっての!どーしてそうなんだよ!?」
ル「あははwリサーナのことになると途端に弱くなるからおもしろ〜い(笑)」
ナ「燃やすぞルーシィ!」
ル「冗談だってば。まぁ女の子にはいろいろあるのよ」
ナ「なんだよそれ・・・」
ル「ほら、そんなことより仕事いくわよ!エルザ達はもう準備できてるわよ」
そう言ってルーシィはナツの手を引き、エルザ達のもとへと向かった。
そしてチームで仕事を終えて家に帰るとリサーナが家の中で待っていた。
リ「おかえり、ナツ!」
ナ「お、おう、ただいま」
最近自分を避けていたリサーナが家の中で待っているとは夢にも思っていなかったナツは少し驚いていた。
リ「ナツ、誕生日おめでとう!」
リサーナとハッピーは手に持っていたクラッカーをナツに向けて鳴らした。
ナ「誕生日?誰の?」
リ「あーやっぱり忘れてたんだ・・・」
ハ「あい!ナツはそういうことには関心ないからね」
二人はこのリアクションをわかっていたかのように顔を見合わせ、苦笑いした。
リ「えーっと、一応言ったげるね?今日はナツの誕生日なんだよ?本当に忘れてた?」
と、丁寧に説明され、数秒考えて自分の誕生日だということにきづいたナツ。
ナ「そういえばそ〜だった気も・・・」
ハ「気がするじゃなくて今日なんだよ」
リ「というわけでナツ!誕生日プレゼントだよ!」
ハ「あい!最近二人で相談してきめたんだよ!」
リサーナは自分のカバンから小さな箱を取り出して机の上に置いた。
ナ「じゃあ、最近俺をさけてたのは」
リ「ナツを驚かせようとおもってさ!」
ナ「なんだよそれ・・・」
ハ「ナツはリサーナに嫌われたんじゃないかって心配してたんだよ?w」
ナ「ハッピー!余計なこというな!!」
リ「な〜んだ。そんな心配してたんだw安心してよ、私がナツを嫌いになるなんてありえないから!」
ナ「だから、そんなんじゃねぇって!まぁありがとなリサーナ、ハッピー」
リ「どういたしまして」
ハ「あい!」
そしてナツは机の上に置かれた箱に手を伸ばし、開けていいか?と、目で訴え、リサーナとハッピーは頷いた。
ナ「ネックレス?」
リ「そうだよ!ネックレスならマフラーの下にできるでしょ?それに、ブレスレットとかだとすぐに壊しちゃうでしょ?」
ハ「マフラーの下だったらすぐには壊れないもんね」
ナ「リサーナ、ハッピー・・・ありがとな」
二人に素直にお礼を言ったナツに顔を見合わせて微笑みあった。
リ「じゃあ、あらためまして。ハッピーバースディナツ!!」
ナ「あぁ」
ハ「じゃあ料理たべようよー。オイラもうまてないよ〜」
ハッピーのその言葉を聞いた二人は席につき、食事を始めた。
この日からナツはマフラーの下にこっそりネックレスをしている。
このことを知っているのはリサーナとハッピーと、当人であるナツしかしらない。

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