中編

□1.目を逸らされるのは照れてるからじゃないって気づこうね
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じーっ…

「…。」

じーっ…

「…。」

じーっ…

「…。」

塾にて。
あたしは今、大好きな志摩くんを見つめている。
授業の内容も聞かずにすきなひとを見つめているなんて…
あたしってなんて恋する乙女なの!

志摩くんかっこいい志摩くんかっこいいかっこいいかっこいいかっこいいかっこい…

「うっさいわ!
考えてること全部口出とるし!!
何なん、ほんまに!?
俺んこといつもうるさい言うてはる坊の気持ちが分かってしもうたわ!
しかも何やねん、恋する乙女って!
お前はただのストーカーやないか!!」

『志摩くんって声までかっこいいね!!
後ろ姿もかっこいいけどやっぱ正面がいいわ!
またまたぁ〜、
そんな照れんなって!
照れ隠しに言ってることくらい、分かってるんだぞっ☆』

「"だぞっ☆"やないわ!
しかも照れ隠しでも何でもない!
女の子でこんなにウザい思ぉたの初めてやわ!!
俺ん中の女の子の像壊さんといて!」

『いい意味で?』

「んな訳あるかい!!」

志摩くんが精一杯の照れ隠しをすると、授業をしていた雪男くんがこっち見てる。
志摩くんと絡んでいるのがうらやましいんだろうか。

『雪男くんも志摩くんと絡みたいの?
ダメだよ志摩くんあたしの…』

「それはない!!
てかそうなることは一生ない!!!」

『あたしたちいい夫婦になるよ、きっと!!』

「もうやだこいつ…」

「暁さん、志摩くんと仲良くするのは良いことですがそれは授業が終わってからにしてください?
勉強したい人がいるので今は授業を進めなければ。」

『はーい!』

あたしと雪男くんが話をしていると、志摩くんはふいっとあたしから顔を背けた。
…え、もしかして
こ・れ・は……

『脈あ…』

「目を逸らされたのは照れてるからじゃないって気付こうね!?」

『えー…
って!!坊が標準語だ!』

「びっくりし過ぎてつい変なんなっちまったわ」

『またおかしいー!』

「もう、うるさいわ!!!
お前黙れ!」

『へーい』

雪男くんに志摩くんと仲良くするのは後でって言われたけど。
やっぱり見つめるのはやめられないな。



(志摩くんかっこいいかっこいいかっこいい…)
(誰かこいつ止めてー)

―――――――――――――――


こういう性格の夢主ちゃん書きにくい…
なんか衝動的に書きはじめたけど。
まだまだ続くよ!←

title by 確かに恋だった
.
 

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