中編

□2.バラの花束贈っていいのは二次元の住人だけだからさ
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『しーまーくぅーんっ!!』

「うわ、もう来んなや!」

『そんなに照れなくてもー
だいじょーぶだよー!』

こんにちは!
あたしは今、志摩くんとあははうふふしています。
学校でこんなこと出来るようになるなんて…
かなりのバカップルだね、あたしたち☆

「照れてはる訳やない!
てかそんなに足速いんが恨めしいわ!!」

『え、足速い?
そりゃ毎日志摩くんとあははうふふしてれば自然と速くもなるってぇ♪
今日こそつかまえてみせる!』

そう言うとあたしは目の前にいる志摩くんに飛び掛かる。
さすがに避けられなかったのか、蛙のような声を出してあたしに捕まった。
って、この体勢…

『あたしが押し倒してるみたい…!』

「なに悦んでんねん!
この変態女!!」

『あり?
志摩くん漢字変換間違ってるよ??』

「お前は変態やからこの字で十分や!
はようどけ!!」

志摩くんって意外にSなんだな、なんて思っていると。
本来の目的を忘れそうになっていた。

『そういえばね!
あたし志摩くんにプレゼントがあるんだ』

「プレゼント、だと…!?」

コテン、と首を傾げる志摩くん。
うはぁ、かわいいかわいいかわいいかわいいかわい…

「いいからはよう!
お前重いんや」

『おっと、いけない。
…ジャジャーン!
志摩くん、お誕生日おめでとう!!
ってもうかなり過ぎてるけどさ。』

そう言って出したのは、真っ赤なバラ。
我ながら、なんてロマンチック!

「…は、」

あたしからのプレゼントを見た瞬間、志摩くんから出た言葉はこの一言だった。
きっと嬉しすぎて言葉にならないんだろう。

それにしても…。
志摩くんの誕生日の時にこのサイト作ってなかった管理人ぶっ飛ばす!!

『あたしからのプレゼント、嬉しすぎて言葉にならなかったか!
予想通り!!
さっすがあたし!』

「…バラの花束贈っていいのは二次元の住人だけだからさ」

『…え、だってあんたら二次元の人じゃん…』

「何でそんなところばっかりはっきり言う!?
確かに俺ら二次元の人やけど!
これ夢小説やから!
そんな夢無いこと言うたらあかんわ!」

ちぇ、つまらん。
実につまらん。

『もぉいいや、なんか萎えた。
ばいばい、志摩くん。』

「え、ちょ、は?!」

なんか今日は疲れました。



(何なん、あいつ…)


―――――――――――――――


なんか萎えてるよー
こんなんになる予定じゃなかったんだけどなー
だが断る!って志摩くんに言わせたかったんだけどなー

まあでもこのこだったら次の日になったらケロッとしてそうですけど(笑
まだまだ続くよ!←

title by 確かに恋だった

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