中編

□4.いつ電話しても話し中ってそれ着拒だから
1ページ/1ページ




『志摩くん!』

『志摩く〜ん』

『志摩くん…?』

坊くんに悩みを聞いてもらって。
これからもアタックがんばろう、と意気込んだ矢先。
当の本人の志摩くんがなかなか見つからない。

『どこにいる…』

「叫ぶなや、ボケ!!
志摩なんか探しても出てくる訳ないやろ。
あいつ今日休みやもん」

諦めかけた時、後ろからやってきた坊くんに怒鳴られた。
チキンハートなあたしは当然びっくりしてしまう。
しばらく放心状態だったが、坊くんの言葉を思い出した。
志摩くんが、休み…?

『えっ!?
ヤバくない!?
大丈夫なの!?ねぇ!!』

「はぁー…
絶対そういう反応になる思ぉたから言いたくなかったんやけど。
ただの風邪や。
バカは風邪ひかん言うけどそれは嘘やな」

『風邪っ!?!?
それヤバいじゃん!!
お見舞い!お見舞い行かなきゃ!!』

大変だ、大変だ!
風邪のときって何持ってけばいいんだっけ!?
冷えピタと、ポカリスエットと…
普段看病なんかしたことないからわかんないよぉ……

一人ワタワタしていると坊に思い切り殴られた。
地味にいたいよ、これ。

「アホぉ!
お前が見舞いなんか行ったら志摩の熱更に上がってしまうわ!
しかも寮どこにあるか知らんやろ。
絶対教えんからな」

『(´・ω・`)』

「そんな顔してもキモいだけや。
どうしても言うなら…
せめて電話にしろや。
1分以上喋ったらお前んこと絞めるからな」

おぉ、名案だね!!
さすが優等生!

途中でキモいと聞こえたような気もしたけど、そんなのはフルシカトで。
素早く携帯を取り出すと、あたしは志摩くんに電話をし始めた。


――プルルルル…

プーップーップーッ…―


『…?』

話し中だ。
やっぱり志摩くんはモテモテだからいろんな人から電話がくるんだろうか。

もう一度、かけてみる。
が、結果は同じだった。

その後も何度も挑戦したが、結果は同じ。
長話だなぁ、志摩くんは。

何も話さないあたしを見て話し中だと言うことに気付いたのか。

「いつ電話しても話し中ってそれ着拒だから」

坊くんはこんなことを言ってきた。

志摩くんに限ってそんなことはないはず。
諦めの悪いあたしに痺れを切らしたのか、坊くんはいつの間にかあたしの隣から居なくなっていた。



(もしかして本当に…)
(拒否られてる!?)


―――――――――――――――――


ようやく自覚してきた夢主ちゃん\(^O^)/

なんか最近文を書くのがつらいぜorz

まだまだ続くよ!←


title by 確かに恋だった

.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ