企画
□出雲誕生日小説
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出雲ちゃんはぴばー!!
いーずっもちゃん♪
…あ、いたいた!
ねねっ、今からひま?
ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど。
え、"やだ"?そんなこと言わずにさぁー…
ほんとにちょっとだけでいいんだよ、ちょっとだけ!!
ねぇーっ、お願い!出雲ちゃんにしか頼めないことなのっ!!
だぁーかぁーらぁ、志摩じゃだめなんだってば!
てか何で今志摩出てきたわけ?
…はっ?!あ、あたしが?!
志摩のことなんか、すすす好きじゃないし!!
…ってなんてこと言わせてんのっ!!恥ずかしっ!!
ちゃっかり話反らさないでよ!これは出雲にしか出来ないって言ってんじゃん!
今呼び捨てとか関係ないからね?また話反らさないでね!?
あーもうっ!!そんな話してたらこんなに時間経っちゃったじゃん!
出雲ちゃんには拒否権無し!!ほら、行くよ!?
「…で?」
『"で"、って何…?』
「あたしが呼び出された理由。
くだらないことだったらぶっ飛ばすわよ?」
今日は出雲ちゃんの誕生日。
だからみんなでお祝いしようと計画したんだけど。
その顔を見ると、かなりご立腹の様子。
あたしのせいじゃないと…そう信じたい。
『それはまだ…言えない、かな』
「あ"ぁ!?」
『出雲ちゃん…こわいよ』
「誰のせいで怒ってると思ってんの?」
『んー…もしかして、あたし…?』
「もしかしなくてもあんたよ!!」
『あ、やっぱり…?
てへぺろ☆』
「…1回死ねば?」
『出雲ちゃん酷いっ!』
さっとあたしの横を通り過ぎて出雲ちゃんはどこかに向かっていった。
今はあたしが出雲ちゃんを追いかけていて。
何を考えているのか行き先は聞かれていない。
なんだか少し不安になってきた。
せっかくのサプライズなのに…ばれていたら元も子もない。
あたしは早足で近付き、恐る恐る聞いてみた。
『あのぉ…出雲さん?
どちらに向かっているんでしょうか…?』
「こっちっていったら祓魔塾しかない。
あんたのことだから…どうせ"教科書置いて来ちゃったー"とか言い出すんでしょ?
その度にあたしが呼び出されるなんて勘弁なんだから。
今度からは忘れないようにしてよね!!」
『は、はいぃーっ!』
「…ふんっ」
どうやら…計画がばれてたわけではなかったらしい。
少し安堵する。
文句を言いながらもついて来てくれる。
なんて優しいんだろ。
『出雲ちゃんっ!!』
「な、なによ…」
いきなり大きな声を出したからか、かなり驚かれた。
その間に出雲ちゃんの前へと回り込み。
ゆっくりと手を頬へと伸ばした。
これから言おうと思っている言葉を考えると自然と恥ずかしくなってくる。
…でもここで負けてはいけないんだ。
『あのね、あたし…
出雲ちゃんがだーいすきだよ!』
「は、何よいきなり…」
『だから、1番に言いたくて。
お誕生日、おめでとう』
「…覚えててくれたの…?」
『もちろんだよっ!!
だって出雲ちゃんは大事な友達だもん』
「…っ」
『そんな大切な出雲ちゃんをみんなでお祝いしようと思って!
はい、主役はこれ被ってドアを開けて下さーい!』
あれ、おめでとうってみんなで言うんだっけか…?
まぁいっか。
「あ、え、ちょ…?」
『早く早くっ!!』
出雲ちゃんの手を引きながら、ばん、と扉を開けた。
その瞬間に見えたのは。
塾のメンバーの暖かい笑顔だった。
その手の中にはクラッカーが握られていて。
あたしもポケットへと急いで手を伸ばす。
…さぁ、楽しいパーティーの始まりだ。
「せーの…」
――パンパンパン…
「「「『ハッピーバースデー!!!』」」」
【終】
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出雲ちゃんはぴばー!
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やっててどうしようか悩んだ結果がこれ。←
10分クオリティーだよごめんね(´;ω;`)
ついに出雲ちゃんも私とおんなじ歳だぁ←
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