蒼く短い夢

□noctiluca
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「ッ…ふぇっ…」

部屋の隅で踞る幼い子供のように
嗚咽響く暗いだけの夜には


「名前さん…」

意味を知る俺などあやしにならなくて
狭い背中にただ触れて撫でる。


「れん…ぞッ…」


小さな手を握りしめ睫毛を涙で濡らし
震える声でアイツの名を呼ぶ
側にいた俺などあやしにならなくて

ただ虚しい想いだけが残った。



「………名前さん?」

スゥースゥー…



いつの間にか隣から規則正しい寝息が聞こえ、
ようやく落ち着いて寝ることできたんだな
と安心して頭を撫でる半分

「やっぱ俺じゃ駄目か」

と、半ば自虐的なため息を一つ吐いた。


せめて夢だけは優しさと暖かさで溢れて
過去に出会わないように

俺は祈ることしかできないけど

もしお前が俺のことを見てくれるようになったのなら

優しい夢を届けて、過去を逃がしてあげるよ。

こんな悲しい夜なんて壊してやるから。


「だから…今はただ、おやすみ。」




noctiluca
(けど君は俺なんか見てくれない)
(それでも求めてしまう俺は)
(どれだけ愚かなのだろう)




あとがき

好きな曲を夢小説にしてみよう!!(笑)企画第一段、
歌い手ヤマイさんのオリジナル曲noctiluca song
でした(`・ω・´)!!

この曲の雰囲気が出てればいいんですが……

なぜに燐をチョイスしたかは自分でもよく分かりません(^q^)←


駄文乙でした\(^o^)/

誰か文才をくれっ!!(泣)

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