私家版幕恋外伝・彦島を見守る魂


□その二
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「…はい…でも…」

「いいね?」

それだけ言うと、桂さんも別の部屋に行ってしまった。

うん…桂さんっていつもやさしいよね。

でも、私にはきっと攘夷なんか理解できないって思ってるから、考えるなって言うんだろうなあ…というのも、少し伝わってしまった。

確かにそうなんだけど…。
ちょっと…というか、かなり情けない。

でも、ほんとに、同じ話にも、ひとりひとり違う反応をするものなんだなあ…。


あれ…?

誰かひとり忘れてる?
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