私家版幕恋外伝・彦島を見守る魂
□その五
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長州藩邸に謝罪に行きたいと高杉さんに手紙を書いたら、わざわざ途中まで迎えに来てくれた。
なんか、かえって迷惑だったかも…。
「よっ!ゆう、元気だったか?」
あいかわらず、ものすごく元気。
「うれしいぞ!わざわざ俺を手紙で呼び出すとは!ついに俺の嫁になる決心がついたな!」
「違いますっ!」
…こっちのやり取りも、いつもどおり。
「…あの…昨日は…」
と、謝ろうと思ったら…。
「ゆう!昨日はいろいろと造作かけてすまなかったな!」
といきなり、先に謝られてしまった。
「いえっ!私の方こそごめんなさいっ。変なこといっぱい聞いちゃって…」
「何でも質問しろと言ったのは俺だぞ。疑問があれば聞くのはいいことだ。もっと聞いてもいいぞ」
いや…そんなに、にこにこと言わないでください。