私家版幕恋外伝・彦島を見守る魂
□その六
30ページ/31ページ
そのうちに、さあっと一陣の風が吹き込んできて、そのキラキラしたものは舞い上がり、屋敷の外へ飛んで行った。
私は思わず追いかけた。
キラキラしたものは、そのまま、高く高く、天に昇って行った。
…久坂さん、二人がケンカしてたから、心配して見に来たのかな。
高杉さんと桂さんは、全然気づいてなかったみたいだけど。
「ゆう、どうした?」
私が空を見上げていたので、不思議そうに高杉さんが聞いた。
「ううん。何でもない」
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ