用語集

【そ】 5件

【掃除 (そうじ)】
個人的には、小娘がやたら掃除をするってシチュエーションは好きじゃないんだけど…。
当時の女の子のお掃除姿はこんな感じ?

出典:長崎大学


【送別会 (そうべつかい)】
明治31年に書かれた「西郷隆盛一代記」には、薩摩武士の風習として、風変わりな送別会の話が出て来る。
西郷さんが初めて江戸に行く少し前。町を挙げて大々的な送別会を催した。
参加費は50文と米。会場は町から5kmくらい南の谷山郷脇田。そこには加治屋町の共同豚放牧場がある。
放牧ってとイベリコ豚と同じ育て方ですか?それは美味そうな…。

早朝に皆さん町を出発し、途中の茶屋で小休憩。酒や名物のジャンボ餅を買う。
近くの丘の上にある野原に着くと、農家の人に頼んで米を炊き、送別会開始。
50文あれば焼酎1合は買えるので、酒量は十分な気がするけど、年上優先なんで若い連中には足りないこともあったらしい。
少ない酒で酔うには、体動かすに限るってんで、取っ組み合いを始める。

盛り上がったとこでほら貝が響き、豚追いが始まる。山に放牧されてる豚の中から大きいのを一匹選び、人間と犬とで追っかけて、柵で囲んだ広場に追い込む。
でも豚も必死だし、野生に近い育て方されてるから、猪なみに反撃してきて、犬や人の方が蹴散らされてしまう。
そこで西郷さん、荒ぶる豚の前に躍り出て、怪力で豚を頭上に持ち上げ、どうと地面に叩きつけ…って、腕上がらないんと違うんかい?
まあとにかく、豚はめでたく塩煮にされ、皆で夕方まで楽しく飲み食いし相撲をし、一日が終わったのでした。

ほんとこいつら肉食だなあ…。


【曽我どんの傘焼き (そがどんのかさやき)】
旧暦5月28日に行われる年中行事。
もともとは郷中教育の一環として始まった。
曽我兄弟の仇討の際に、傘を松明替わり使ったという故事から、和傘を積んで火をつける。
近年では和傘の入手が難しく、継続が危ぶまれている。


【ソメイヨシノ (そめいよしの)】
ソメイヨシノは名前のとおり、東京の染井霊園の近くの植木職人たちによって、作られた花。
以前、ご近所だったので、思い入れがあります。

江戸時代から明治初期、東京北部は園芸がさかんで、入谷のアサガオ、団子坂の菊人形、大久保のツツジ、浅草のホオズキ市など、花関連のイベントがたくさんあった。
盆栽が趣味の人の凝りようも半端なく、オモト(万年青)の珍しい品種などは一鉢で何千両もの値がつくほどだった。

メンデルが遺伝子の法則を見つけ出したのは、幕恋の前の年の1865年。
でも、江戸の植木職人や好事家たちは、経験で、その法則をすでに知っていたのではないかと言われている。

ソメイヨシノがいつできたかは明確にはわからない。幕末にはもうあったけれど、今のようにあちこちには植えられていなかった。
当時、桜というと、ヤマザクラの方が圧倒的に多い。
つまり、当時の桜は、葉っぱと花が同時に出て、けっこう長く咲いている。

したがって、桜は見事に咲いてパッと散るから、武士道の象徴だとよく言われるが、これは明治以降にできた考え。
そもそも武士道という言葉自体、幕末にはほとんど使われていない。

ただし、薩摩武士には似た思想があって、薩英戦争で捕虜になった五代さんなどは、自決しなかったのは薩摩の恥だと、後で命を狙われたそうです。


【尊敬する人物 (そんけいするじんぶつ)】
歴史上の人物で誰が好き?って質問は、幕末や明治の人もけっこうしたらしい。

大久保さんの場合は、徳川家康。
高杉さんは、西行。

あとの人は調べたんだけど、わかんなかったです。



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