用語集

【ろ】 2件

【労咳 (ろうがい)】
労咳(結核)は、20世紀になるまで治療法が見つからず、当時は不治の病とされていました。

どういう病気かというと、簡単に言えば、結核菌が体内の組織を食い荒していきます。
喀血をするのは、肺結核で、菌に肺の中が浸食されて一部が無くなってしまい、そこから血が出るから。
気管に血液が入り、息の通る道をふさぐので、非常に苦しく、放っておくと窒息死することがあります。

江戸時代に労咳に効くというと言われていたものはいくつかありますが、どれも決定的なものではなく、迷信もかなりありました。

・高麗人参…もっとも効くとされていたもの。滋養強壮の薬。
・木乃伊…人間のミイラ。迷信で、まったく効果はないのですが、高値で取引されていました。
・黒猫…これも迷信。飼っていると労咳が治ると言われていた。
・獣肉、乳製品…患者に体力をつけさせるのにはいいかも。

・虚労散薬…土方さんちに伝わってた結核の薬。

上で分かるように、労咳の治療は、患者に体力をつけさせ、抵抗力を高めるくらいしかなかった。
結核菌は弱いので、初期ならそれでも多少の効果はあったはずですが、決定的なものではありませんでした。


【六月燈 (ろっがっどー)】
薩摩で六月に神社にたくさんの燈籠をともすお祭り。神社同士の取り決めで少しずつ日付をずらしており、旧暦六月には毎夜のようにどこかで行われる。

燈籠は毎年、近所の人たちが紙に絵や字を描いたものを奉納し、神社にある木枠に貼って作る。



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