用語集

【け】 5件

【血液型 (けつえきがた)】
大久保さんはO型らしいっす。
だから何だ…という話ですが。


【芸妓さん (げいぎさん)】
これは、小娘的にはかなりムッとする話なので、幕恋二次では守んなくていい時代考証だと思うけど…。

当時の武士や豪商は、妻や、妻にしたい女性と一緒に、芝居や買い物などに出かけたりはしない。
花見や句会などの社交の集まりで、女性を同伴する必要がある場合も、妻または婚約者は連れて行かない。

じゃあ男性が、女性同伴しないといけない場合どうするのっていうと…そのために芸妓さんや妾がいるんですね。

リアルの大久保さんは奥さんとラブラブだったらしいけど、それでも京都妻がいたのは、社交のプロの芸妓さんの能力が、政治にどうしても必要だったから。
また、外国人の方でも、水商売出身の日本人女性を現地妻を持ち、社交の場に連れて行くことが多かった。
江戸から明治にかけて、芸妓という日陰の身分でも、外交や日本の発展に、大きな役割を果たした女性はいっぱいいるのだ。

つまり、小娘、大久保さんと二人でどっかに遊びに行ったり、きれいな着物で社交の場に一緒に参加すると、周囲からは芸妓か妾だと思われるわけです。

当時の常識に従っちゃうと、大久保さんの婚約者であれば、邸にこもったまま、一歩も外に出ずに過ごすべきってことになっちゃう。
つか、薩摩のご実家か親戚のところに送られ、正式の祝言までみっちり大久保家の嫁として教育される。
それじゃ、ぜんぜん恋愛にならないっす(=ノ ェ ;=)


【げたんは (げたんは)】
黒砂糖・小麦粉・卵・重曹で作った生地を焼き、黒砂糖の蜜にからめた薩摩のお菓子。
下駄の歯という名前だが、やわらかい。
非常に素朴な味がする。やたら甘い。


【月琴 (げっきん)】
幕末から明治にかけて流行った中国の楽器。
龍馬さんが好きだったらしい。

リアルの龍馬さんは長崎で、妻のお龍さんに月琴をプレゼントしている。



【月世界旅行 (げっせかいりょこう)】
1865年、幕恋の前の年にフランスの作家ジュール・ヴェルヌの発表した小説。
南北戦争終結で不要になった大砲を利用して、月に飛んで行くというお話。
SF小説の元祖として有名で、月に行くために必要な速度や移動時間などはほぼ正確に計算されている。
少年時代にこれを読んで、実際にロケット学者になった人が何人もいるなど、二十世紀の宇宙計画の実現に与えた影響も大きい。

幕恋序幕で高杉さんが小娘に月に行ったことがあるのか?と聞いていますが、この小説の話を知っていたから出た発想?と考えられないこともない。
フランス語だから詳細まで知ってたかというと微妙だけど、なにしろ文学好きな人だし、大砲と関係したストーリーだし、小耳にはさむ程度ならあり得るかも。

その他、幕恋とほぼ同時代が描かれている有名な小説には

ルイザ・オルコット「若草物語」
マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」
ビクトル・ユーゴー「レ・ミゼラブル」
ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」
ドストエフスキー「罪と罰」

などがある。
あとちょっと時代が前だけど、大久保さんの少年時代とほぼ同じ時期を舞台にした

マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」
ハインリヒ・シュリーマン「古代への情熱」

などの、個性の強い男の子たちのお話もあります。



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