鋼殻のレギオス

□汚染獣襲来
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「汚染獣が来る」
レイフォンがそう言った途端、警報が鳴り出した。
「ミィ、メイ、早くシェルターに避難して
リアが二人に呼び掛けた。
「レイフォン、二人を頼む…てあれ?」
リアはレイフォンにも呼び掛けようとしたが、レイフォンの姿はどこにもなかった。






(この前の試合を観るに、ツェルニの生徒じゃ幼生体を退けるのも無理。なら、僕が先に片付ける)
レイフォンは自前の錬金鋼を復元しながら屋根の上を疾走していた。(ちなみに錬金鋼は、制服の内ポケットに、バレないように細工をして隠していた)
すると、後ろから花びらのような形をした念威端子が飛んでくる。
『私を置いていくなんて、いい度胸をしていますね』
「フェリ先輩…」
『まぁ、その事については後で罰を与えるとしましょう。それで、私は何をすればいいんですか?』
「全ての幼生体と母体の位置の把握をお願いします」
『分かりました。死なないでくださいね?』
「了解です
会話をしている間に外苑部へと到着した。
都市の足を伝って、夥しいほどの数の幼生体が這い上がってくる。
「ここから先に行けると思うなよレストレーション02
レイフォンは刀から鋼糸へと切り替え、幼生体の群れへと飛び込んだ。



『すごい…』
フェリは驚愕していた。レイフォンが只者ではないと言うことは理解していたが、数百もの幼生体を一瞬にして細切れにしていく姿には驚きが隠せなかった。
元々、幼生体の総数は1000体ほどだった。ツェルニの武芸科の生徒がこちらに向かっているが、到着する頃には全て片付いてしまいそうだ。
「先輩母体の位置は
レイフォンの言葉により、意識を母体の方へと切り替えた。
『発見しました。誘導します』
そう言うとレイフォンは、エアフィルターを突き抜け、荒れ果てた大地へと飛び出した。
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