鋼殻のレギオス

□ミィフィとレイフォン。それからフェリ
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「ちょっといい、レイフォン?」
「えっと、ミィフィさんだっけ?なに?」
「話があるの。ついてきてくれる?」
「?良いけど?」

ある日の放課後、レイフォンはミィフィに呼ばれて、校舎内の空き教室へと来ていた。
夕日の差し込む、誰もいない教室。そして二人の男女。
明らかに告白のシチュエーション。だが、ミィフィの顔は物凄く暗い。
「で、話って?」
「ごめんなさい
「へ?」
いきなり謝るミィフィ。そして戸惑うレイフォン。
「この前ね、レイフォンがゴルネオ先輩と歩いてるの見つけたから、何かあると思って後を付けていったの。それで、その…話も全部聞いちゃった…」
「…ミィフィはその事、誰かに話した?」
「え?いいや、誰も…」
「そう…」
レイフォンは最初、とても驚いた。ミィフィがあの時の話を聞いていたことに。レイフォンの過去は、おいそれと他人に話していいような類いの物ではない。
レイフォンはミィフィの顔を見た。ミィフィの瞳には、後悔と哀しみが映っている。なら、とレイフォンは考えた。
「いいよ」
「え?」
「これは僕の問題だし。それに、誰にも言って無いんでしょ?だったらいいよ」
「ほ、本当に?」
「うん」
「怒んないの?口止めとかしないの?●●●に●●●を●●●したりとかは?」
「ブッな、なに言ってんのそんな事するわけないでしょ
「マジよかった〜。何か、こう、エグいこととかされると思った〜」
「ハァ…一つだけ約束してる?」
「なに?」
「これからも、この事は誰にも言わないでほしい」
「いいよ」
「………」
だんだんレイフォンは、ミィフィの事を信用できなくなってきた。
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