鋼殻のレギオス

□ミィフィとレイフォン。それからフェリ
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フェリは本来、念威を使うことを拒んでいた。
だが、最近変わりつつある。何故なら…
(今日もレイフォンは能天気な顔をしていますね)
レイフォンの様子を念威でどこからでも監視(もとい盗撮)するために。
そして今は授業中。フェリは周りに気付かれないよう、慎重に念威を使い、レイフォンのクラスを覗いていた。
(あ、居眠りを始めましたね。寝顔は以外と可愛い///)
壊れ始めたフェリだった。





ある日曜日。レイフォンはやつれていた。
「フェリ先輩…まだ買うんですか…?」
「当たり前です。今買わずしていつ買うんですか」
「…………」
レイフォンとフェリは買い物に来ていた。フェリはデートとして楽しみ、レイフォンは奴隷として付き添っていた。
端から見れば美男美女のカップルなのだか、レイフォンの後ろに漂う不幸オーラがそれを言わせない。
その時、
「あれ?レイフォンとフェリ先輩?」
リア、そして三人娘がいた。




「それで、レイとんとフェリ先輩ってどんな関係?」
6人は立ち話もなんだからと言うことで喫茶店へと移動していた。
ミィフィによりナルキ、メイシェンの事を聞き、今に至る。
「えっと、それは…」
「私が主人でフォンフォンは奴隷です」
「フォ、フォンフォン
「ど、奴隷
「なんとマニアックな…」
ナルキは驚き、ミィフィは興味深いといった目をしており、メイシェンは顔を真っ赤にし、リアは呆れていた。
「フェリ先輩、フォンフォンって…それで決定なんですか?」
「当たり前です。貴方もレイとんと呼ばれているじゃないですか」
「それは僕もはじめて聞いたんですけど…ミィフィ?」
「良いじゃん。レイとん」
「すまんな。ミィは人のあだ名と情報集めが好きなんだ」
「そ、そうなんだ」
ナルキに言われ、もうどうにでもなれと諦めたレイフォン。
その時…

ドン

都市全体が揺れた。
「キャァァァーーー
「なんだ
「こいつは都震か
だんだんと揺れが収まる。その時、レイフォンが呟いた。
「これは…汚染獣がくる」
「「「「「え」」」」」
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