■main story

□猫
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「よし、今日の練習はこれで終わりにする」

「お疲れ様でした!」

横をテニス部員と思われるものが挨拶をして帰っていく。

「跡部、自分これからどうすんの」
「俺はこれからもう少し打っていく」

まだ空は充分明るい。暗くなればまた照明をつければいい。

「そか、なら俺らも打っていこかー」
「おう、元々そのつもりだぜ」

一息ついた忍足の声に宍戸が返事をしている。他のメンバーももちろんそれに続く。

今日は土曜日。ここのところレギュラーは毎日9時頃まで練習している。

俺たちはもう負けるわけにはいかない。
全国大会への出場が決まったとき、俺も、他の誰もが心に誓ったのだ。
校門を出るときには、夏の太陽もすっかり暮れている。

「じゃあな跡部」
「ほなな」
「また月曜に」

それぞれと挨拶を交わして、俺は校門前に迎えに来ていた車に乗り込んだ。


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