■main story
□猫
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明日は久々に部活全体としての練習がない。だがレギュラーは皆各人自主練するだろう。
「お帰りなさいませ」
「ああただいま・・」
「本日も遅くまでお疲れ様でございました。」
車内で執事のじいがいつもの微笑みで迎えてくれた。
窓から見えるいつもの景色に目をやりながら、今日のメニューをもう一度振り返る。
「景吾ぼっちゃん、そういえば本日ドイツからお荷物が届いておりました」
「ん、手塚か?」
手塚からなんて何を送ってきたのだろう、期待が高まる。
「いえ、差出人のお名前はございませんでした」
「そうか・・」
手塚ではないのか・・。
少し肩を落としてしまう。
「わかった、後で俺の部屋まで持ってきてくれ」
「はい、わかりました」
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