■main story

□部長の隣は2
2ページ/11ページ

「あー疲れたもう駄目っすオレ死にそうー」
桃城が手塚が声を上げると同時にどひゃーっとその場にしゃがみこんだ。

「フン、弱音だけは立派だな」
横でメニューをこなしていた海堂が肩で息をしながら言った。

「んだとマムシ、お前こそへたってんじゃねーのか」
「はぁ?やるかこの体力バカが」
「あ言ったなこのヘタレマムシが」


「あーまたあの二人やってるにゃ。どこにそんな体力があるのかほんと不思議・・」
オレもうへとへとで声もでないにゃ〜、ねー大石ぃーと言いながら菊丸が大石と並んで走っている。
それだけしゃべれればばっちり大丈夫さ英二、と大石は内心思いながら笑顔で菊丸の話を聞いていた。

「手塚、止めなくていいの」
手塚の隣で不二が聞いた。

「うむ・・今日の練習はハードだった、あの二人もすぐやめるだろう。俺も少し、疲れたな・・」

「へー」
さすが乾、あの手塚をここまで疲れさせるとはね。
不二は乾の見事なメニューに関心して呟いた。

皆がダウンを終えて片付けに入っても、まだ言い争っている二人に手塚はため息を一息ついて、ついに怒鳴った。

「海堂桃城二人とも早くボールを片付けろ!夕食を食べなくてもいいのか」
夕食、と聞いてピタッと止まった二人はちっしょうがねぇな、部長、と夕食に免じて許してやるよとお互い呟いて片付けに専念した。


「夕食は揃って食べるから手を洗って食堂に集まるように」
手塚の声がコートに響いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ