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□プロローグ
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あぁダルい
とにかくダルい
あ?何がダルいかって?
そんなの…
「ヘーイ!早く行こーぜぇーい!!」
いきなり意味不明な事言いだした、こいつの事に決まってんだろぉぉぉお!!!!
本当なら今日も俺は静かな一日を送るはずだったんだ…
なのに……
あんな事になるなんて!
ーー回想ーー
俺は朝、一人で朝飯と言う名のチョコレートパフェを黙々と食っていた。チョコパの事はスルーしよう。
『…』
バンッ
「オハヨウ!」
そこに奴が来たんだ。よりによってチョコパタイムにだ
『何だよレオネ。朝っぱらからそのテンション…胸やけするっつうの』
「いや、朝からチョコパの方が胸やけするからっ!」
そうこのテンションの高ぇ別名ウザライオンこと、レオネが来やがったんだ
『で、何の用だよ?』
「よくぞ聞いてくれました!な、なんと!このオレ、レオネに!世界、流浪の旅ペアチケットが当たりましたー!」
オイオイ流浪って、そんなのにチケットが要るのか?
てか帰って来れる可能性あんのか?俺には関係ないけどな。それ言うために俺ん家来たのか?チョコパを犠牲にしてまで?
『それがどうした?』
「黒も一緒に行こ?」
『やだよ』
「やだって言ってもぉ〜もう黒も申し込んだからぁ〜。一回申し込んだら絶対キャンセル出来ないぜ?キャンセル料一千万らしいから」
『は?』
…何を言っているこの糞ライオンは?
「だから、キャンセル料一千万なんか払えないだろ?じゃあ行くしかねぇ。早く行こーぜ!」
『ハァァ!?』
ちょ、ちょ、ちょい、待て
意味がわからない!なぜこいつは勝手に申し込んでんだ?何故俺なんだ?何故レオネは死なないんだ?
「早く荷物まとめて!」
『いや待て、一回殺させてくれ』
「誰を?」
『お前だよ!』
あぁもうウゼェ。とにかくウゼェ。マジウゼェ。
「〜♪」
殺す発言スルーして、俺の荷物まとめ出したし
てか勝手に人のタンス開けんなっての。鼻歌ウゼェ
『マジありえねぇ』
「一緒に来ればチョコパ3つ奢るぜ?」
『……行く』
だあ゛ぁぁ!俺何言ってんの?てかチョコパを餌に使うなんてセコいだろ!?マジありえねぇ!自己嫌悪パネェ!
「そうと決まれば早く準備しようぜ」
『絶対奢れよ?絶っ対だぞ?』
「わかってるって」
『糞ライオン』
そして最初の文に戻る。