花物語

□旅立ち
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三代目火影の葬式が厳かに終わり、数日が経った。

未だに悲しみから抜け出せない里のものの中でナルトは新たに活動を開始していた。


「えー!取材旅行ぅ?」


どうしてオレが行かなきゃなんないんだってばよ、と騒ぐナルトを宥めて自来也は木の葉の門に向かっていた。
合間に修行をすることを条件に納得したナルトは仏頂面をしながらも、その顔に期待を隠しきれていない。


「あ、ツバキ」


自来也が門兵に話しを着けていると、今帰って来たばかりのツバキと遭遇した。


『ありゃ?ナルトじゃん。どっか行くのか?』
「おう。エロ仙人の取材に付き合ってやるんだってばよ」


ニコニコと言い切るナルトに苦笑しながら、門で話している自来也を見てみた。


「ところでツバキはどこに行ってたんだ?」
『オレ?オレは薬草採集』
「草の何がいいんだってばよ……」


胡乱気な顔をするナルトに苦笑しながらあっけらかんと言った。
ナルトは野菜よりも肉が好きなので仕方ない。


『お前がラーメン好きなのと一緒だよ』


そう言われると、ナルトは何も言えなくなる。


「おう、ナルト。準備終わったぞい。……ん?そいつは誰じゃ?」
「お、エロ仙人。ツバキの兄ちゃんだってばよ」


話しが終わりナルトを呼びに自来也が戻ってきた。


『どーも、はるのツバキです』
「おう、ワシは蝦蟇仙人の自来也じゃ」
「エロ仙人でじゅーぶんだってばよ!」
「なんじゃとー!」


師弟が喧嘩しだしたのを横目で見ながらツバキは肩をすくめた。


『お前ら、急いでんじゃねーの?』
「お、そうじゃ……」
「大丈夫だってばよ!エロ仙人の用事なんて後でもいんだってばよ」



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