花物語

□中忍認定
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ツバキがナルトたちと別れて向かった場所は火影邸だった。
高い塔を見上げてため息を1つ零し、意を決して建物内に入る。

呼ばれた目的の部屋の前まで行くとシカマルとシカマルとよく似た男が立っていた。


『ありゃ?シカマル?お前も呼び出し?』
「ツバキもか?」


めんどくさがりの似たもの同士がお偉方に呼び出された理由がさらにわからなくなる。


「あ?シカマル、お友達か?」
「親父、こいつはツバキだ。んで、ツバキ、これはオレの親父」
『どーもー。はるのツバキです。年はシカマルたちよりも一つ上だけど、同期です』
「おう。おれは奈良シカクだ。これからもシカマルと仲良くしてやってくれ」
「やめろよ、親父。はずいだろ……」


シカクの仲良くしてやってくれ発言が恥ずかしかったのかシカマルはすねたように父親に文句を言う。


『仲、いいんだな』
「まぁ、悪くはないけど……ウザい時もあるぞ」


微笑ましそうに見ていたツバキが関心したように呟くと、それを耳にしたシカマルはケロッとしたように言った。
それを聞いたシカクは若干落ち込んでいるがシカマルが気にしていないので、ツバキも無視することにした。


「お前たち、私語はここまでにして入るぞ」


落ち込んでいたのが嘘のように厳格な表情をしてシカクは2人に告げる。
ツバキはいつも通りだが、シカマルは多少緊張したように頷いた。

代表してシカクがドアをノックして室内に入る。ツバキとシカマルも後に続く。


「失礼いたします。上忍、奈良シカク。及びに息子のシカマルにございます」
『下忍、はるのツバキです』


ツバキもシカクとは比べ物にならないような適当さで挨拶をすると部屋を見渡す。

会議室のようにコの字型に並べられた机にはツバキが見たことのない人たちが勢揃いしていた。
おそらく里の重鎮たちなのだろう。
真ん中の席だけは空席で本当ならば火影が座る場所のようだ。



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