ふざけたお姫様

□いち×みつあみのこ
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「……ねぇ、リョーマ。」

「何」

「柿の木坂テニスガーデンってどこ?
つか、どっち?」

「知るわけないじゃん。」

「いやいや、調べとけよ」

「その言葉、そっくりそのまま返すよ。」








ただいま私、涼風千優は幼なじみの越前リョーマと柿の木坂テニスガーデンを探している









チクショー、だから迷うって言ったのに。












「よく分かんないならそこら辺の人に聞けばいいじゃん」

「なら、あそこにいる三つ編みの女の子に聞いてみよー?!
頭良さそうだしッ!!」












私の指さす方向には私達と同じ年くらいの三つ編みの女の子。




きっと柿の木坂テニスガーデンへの道も知ってるよね。









「ねぇ…柿の木坂テニスガーデンってどっち?」

「って早ッ?!

「えっ…あっ、はい。
私もこれから観に行くんです。
試合に出るんですか?私テニスって初めてで…」

「可愛い子だなぁ…。こんにちは」

「あ、こっ!!こんにちは!」

「……でどっち?」

「あちゃー、ごめんなさい私…。
南口を出て真っすぐ行けばすぐわかると思います」

「やっぱり?!私もそう思ったんだぁ!!」








やっぱり南口に行けばよかったんだよね(笑






「よく言うよ。南口ね…ありがと。」

「ねぇ!名前なんて言うの?友達になろうよ!!」

「えっ、え?!」

いつの時代の逆ナンなわけ?
ほら、行くよ。」

「ぎゃ、逆ナンなんかざゃないもん!!」

「あーはいはい」





酷ッ!!私の扱い雑!!









とりあえず三つ編みの子にお礼とバイバイを言ってその場を離れた。







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