戦国BASARA

□05
1ページ/3ページ

















此方に来てから一週間ぐらいが経った

何かと不便ではあるが、中々楽しい。

厨(くりや)の使い方が最初は解らなか

った。厨って、現代で言う台所らしい

イヴさんに聞いて知った。必要な物は

イヴさんが次の日とかに届けてくれる

……あたしなんかめっちゃイヴさんに

頼りっぱなしじゃね?大丈夫かな…。


生活にも慣れてきて、湯浴み(風呂)も

調理にも時間は掛からなくなってきた

。最初は一刻(二時間)ぐらい掛けて作

ってた。大変だよね。湯浴みは家の裏

に露天風呂があった。(確か初日はなか

ったはずだ)そして鉄扇をくれた。千優

も持っているからと。それから、この

館は随分山奥に有るもので、息抜きに

お茶しておいでと言われた。しかし、

あたしはこの世界のお金を持ってない

といったら、それなら箪笥の中にある

からと言われた。あと、この時代では

お金の事を金子(きんす)と言うそうだ


箪笥の他の棚を漁ると着物(イヴさんが

くれたやつ)もある。適当な帯と着物を

選んで袖を通した。(女物では着付けが

難しいと解ってくれたのだろう)男物の

着物だった。綺麗な瑠璃色の着物。金

子の入った巾着を袂(たもと)に入れて

屋敷を出た。後々髪を結ってくればよ

かったと後悔することも知らずに。 













次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ