Mihael=keehl

□幸せの終わりのその先
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「ちょっと話がしたくてね」
そう言って私はニアの前に座った。









「初めまして、ニア。私の名前は名字名前。本名よ。」
本名だと伝えたところでニアの動きが一瞬止まる。
しかし、すぐにパズルは再開された。











「初めまして、名前。」
「突然だけどお願いがあるの」
「なんでしょう?」
「…あなた、頭いいから薄々気づいてるんでしょ?」
「何のことでしょう?」
「ニアの中でメロがキラによって死ぬ確率ってどのくらいあるの…?」
すると、ニアの動きが完全に止まった。
動かずにジッとパズルを見ている。















やっぱり…
少なからずニアの中にはメロがキラによって死ぬ確率があるってわけね。









「そのことについてのお願いで今日は来たの」
私はニアに微笑んだ。
相変わらずニアは私の方は向かないけれど。
そして、ニアに近づき耳元で誰にも聞こえないように言う。













「……いいでしょう」
やっぱりお願いをした後もニアは冷静で少しも動揺するようなそぶりは見せない。
だけど、1つだけさっきとは変わったことがある。
それは、ニアが私の顔を見て話しているということ。
今の私には、それが嬉しくもあり悲しくもある。
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