Mihael=keehl
□メロの誕生日
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「んっ・・・・・・」
朝目が覚めると愛しい彼女の姿がない。
こんなことは初めてだ。
一緒に暮らし始めてからは俺が仕事に行くため早く起きる。
そのため、名前はまだ眠っている。
(まぁ、今日は仕事休みだしな。・・・少し寝すぎたか)
そんなことを考え、リビングに行く。
だが、名前の姿はない。
不思議に思っていたが、キッチンから甘い匂いがしている。
(キッチンか・・・)
キッチンに行って見ると予想通り名前がいた。
名前は俺に気づかないようで何か作っているようで・・・
「何作ってんの?」
後ろから抱きしめて耳もとで話す。
「メ、メロッ!!!?」
名前は体をビクッとさせて驚いている。
(本当に俺に気づいてなかったんだな・・)
半ば呆れながら名前が作っているものを見ようとすると
「あっ!まだダメ!!」
名前は背伸びをしながら俺の目を手で隠してキッチンからリビングへ連れてきてソファに座らせる。
「メロは、ここで待ってて!!私がいいよって言うまで来ちゃだめだからね!!!」
そう言ってキッチンへ帰っていく。
(何考えてんだよ・・・)
「はぁ・・・・・」
ため息ひとつついてテレビを適当につけ、机においてあるチョコを食べる。
パキッ
何分かすると、冬なのに暖かい日差しと甘い匂いのせいで睡魔が襲ってきてソファでそのまま眠ってしまった。