Mihael=keehl

□怒らせた原因
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「名前ってMだよな」
メロがいつものようにチョコを食べながら言う。

「・・・・・・はっ?」
いきなり話しかけられたから驚いてメロのほうを向く。
「Mはメロじゃん」
ついにチョコの食べ過ぎで頭がおかしくなったんじゃないかと思いながら目の前の雑誌を読む。


「・・・・・・俺のどこがMなんだよ」
メロの声が少し低くなる。

「どこがって・・・メロの“メ”はMじゃん」
私はいつもメロに馬鹿にされてるから、馬鹿にしたように言ってやった。
すると、メロは私のことを哀れんでいるような目で見てくる。


「な、なによっ!」
メロはため息をついて
「名前が馬鹿すぎて会話がかみ合ってねぇ」
「なっ・・!それはメロが馬鹿だからでしょ!!ついにチョコ食べ過ぎて頭どうにかしちゃったんじゃないの!!?」
私は言いたい放題言ったあとに後悔した。
メロがめっちゃこっち睨んでる・・
絶対怒ってる・・・・
あんなこと言われて怒らない人はいないと思うけどメロは特別短気だから・・
ど、どうしよう・・・
そ、そうだ!気づかないフリをしよう!

「・・・・・・・・」
メロの痛いほどの視線を感じながら雑誌を読むフリをする。
「おい」
「・・・・・・・・・・」
「おい」
だんだん低くなっていくメロの声。
だんだん鋭くなってくるメロの睨み。
そして、必死に無視をきめこむ私。
「聞こえてんだろ。返事くら「マ、マットこないかなっ!??」
とりあえず、話をそらそうと思って違う話題にしてみる。
「あぁ?」
うわぁ・・・・・・
逆効果だったみたい・・・
さっきより低い声、さっきより鋭い睨み。
これは相当怒ってるな・・・
私は謝る決心をしてメロのほうを向くと
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