Mihael=keehl
□なくてはならないもの
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「チョコが足りねぇ」
「ニコチンがたりねぇ」
メロが最後の1枚を食べながら不機嫌な顔をして言う。
マットはすでにタバコが入ってない箱を見つめながら言う。
2人ともキラ事件について調べている最中で、いつものようにモニターと睨めっこしている。
「メロの発言は少しわかるけどマットの発言はどうかと思うよ」
私はというと3人分のココアを用意していた。
急にしゃべりだしたかと思うとそんなことか…
しかも、ニコチンが足りないって…
ちょっとヤバい人が口にしそうな言葉だよ。
「俺にとっちゃタバコはなくてはならないものなんだよ」
何故かキリッとしながら言うマット。
「だから、タバコがないと俺は何もできないのっ」
ソファに寝そべったマット。
「ただ単にしたくないだけでしょ…」
マットを苦笑いしながら見る。
まぁ、何時間も調査してるし大変なんだろうけど。
気持ちは分からなくもないから、とりあえずテーブルにマットとメロの分のココアを置く。
「まぁ、したくないってのもあるけど。名前ちゃんにもコレがないと生きていけないみたいなのあるでしょ?」
ソファから起き上がってココアを飲みながら聞いてくるマット。
その顔はいつもより少し真面目。
「俺ならタバコ。メロならチョコ。名前ちゃんは?」