Mihael=keehl

□馬鹿なお前にはかなわない
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それはまだマフィアにいた頃。
名前がこんなことを言い出したことがある。







「死神の目、私にちょーだい」






俺がスナイダーに目の取引をさせようとする前に、だ。
多分、俺が誰かに目の取引をさせることがわかってたからだろう。
名前はマフィアの連中でさえも仲間だと思ってる。
こんな奴ら放っておけばいいのに。









「名前がする必要はない」
「なんで?」
「…」
「もしかして、寿命のこと気にしてる?」





俺が名前を睨むとやっぱりというような顔で苦笑いした。
腹が立つ。
名前は俺の役に立ちたいと思って言っているのだろうが、
俺から言わせてもらえばただのありがた迷惑な話。






「俺のせいで名前の寿命を短くさせるようなことはしたくない」



キラ事件にさえ関わらせたくないのに。





「別に、メロのせいだなんて思わない」




それに、死神の目を持ってるだなんてかっこいいでしょと言って名前は笑った。





「馬鹿としか言いようがないな、
それでも寿命を縮めてまで死神の目が欲しいというなら俺が今殺してやるよ」




片手にチョコ。
もう片方の手には銃。
銃を向けられている相手は名前。
部屋は2人きりで止める者もいなければ気づく者もいないだろう。
何も言わず銃をカチカチならしていると名前は
俺に殺されても構わないと思ったのか
それとも、冗談だと思ったのか笑っていた。









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