Mihael=keehl

□ポッキーゲーム
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「へぇー」
「な、なによっ」
「したいなら、最初からそう言えよ」







そう言って、メロは私の隣に座る。
いつもの余裕の表情。
それが、とてもかっこよく思えるのはきっと私だけじゃないはず。









メロは私から無理矢理ポッキーの袋を奪い取り1本取り出す。
そして、チョコの部分をくわえる。
そのしぐさが無駄に色っぽい。
私は吸い寄せられるようにポッキーにかみついた。












ポキッ
ポキッ…











規則的に響く音に
だんだん近づいてくるメロに
私は目を瞑った。














パキッ














「俺の勝ち、だな」








目を開けると目の前にはドアップのメロの顔。
…と、切れたポッキー。
私は自然とポッキーから口を離していたらしい。
私の負け。









もう一回と言おうとしたところで口がふさがれた。
すぐに口の中に広がるポッキーとは違う甘いミルクチョコレートの味。





































「おあいこね」
チョコレートの味が少しだけ遠のいて
そう笑うと負けず嫌いの君も少しだけ笑った。









Fin 2012.02.01
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