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□ポッキーゲーム
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「エイジってさぁ…」
「…何ですか?」
「ポッキーゲームって知ってるよね?」
私はポッキーを食べながら正面に座っているエイジに言う。
「当たり前じゃないですかっ!宇宙人とポッキーを取り合って戦うです!ドカーン!」
エイジは宇宙人役と地球人役の1人2役で戦いを始めた。
なんだか面白くて笑ってしまう。
「なんで笑ってるですか?」
エイジは動きを止めてキョトンとして私を見ている。
「そんな、ポッキーゲーム聞いたことないよ」
「じゃあ、ポッキーゲームとは何なんです?」
エイジは私の隣に座りなおして、相変わらずキョトンとしている。
「1本のポッキーの端を私とエイジが食べ進んで、先に口を離したほうが負けっていうゲーム」
まぁ、最後までポッキーを食べ進んだらキスすることになっちゃうんだけど。
それは言わないでおこう。
「おぉ!そんなゲームしらなかったです」
「だろうね」
なんとなく、そんな気はしてた。
だって、興味なさそうだもんね。
「名前、僕とポッキーゲームしたいですか?」
「べ、別にそういうわけじゃないけど…」
ヤバい。
多分、真っ赤だ…
私はエイジに顔を見られないように反対の窓の方を向いた。