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□ポッキーゲーム
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すると、せっかく反対方向を向いたのに目の前にエイジが現れる。
「名前、僕とポッキーゲームするです!」
「…はっ!?な、なんでっ?」
「僕がしたいからです」
エイジはそう言うと、私の口にポッキーを無理矢理3本押し込んできた。
「この勝負、勝敗なんかつけさせないですケド」
ポッキーにかぶりつくエイジ。
私はいきなりの出来事にポッキーから口を離そうとしたが、エイジの手が私の頭を押さえているせいで離れることは不可能。
勝敗をつけさせないって、こういうことか…
これじゃあ、普通にキスしてるのと同じじゃない…
目を開くとドアップのエイジの顔。
それと同時に私の唇にエイジの唇が触れた。
「私、ポッキーぜんぜん食べてないんですけど」
「僕が名前の口の中にあったのも食べちゃいましたからね」
「…この勝負って、誰の勝ち?」
「どちらかと言えば、僕でしょうね。名前はくわえてるだけでしたから」
そう言って、エイジは意地悪に笑った。