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□ハートは僕が守ります
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「はい、これお土産」

「おぉ!これはストラップですね、お揃いですか?」

「うん、そう」


私は自分の携帯についているストラップを見せた。
長い連休の時に友達と遊園地に行って買ってきたものだ。
最近、流行っているキャラクターがついていて、2人のストラップを合わせると1つのハートになるというやつ。
ピンクのが私ので、青いのがエイジ。


「可愛いでしょ?」

「はいっ、可愛いと思います」

エイジは目をキラキラさせながら見ている。
気に入ってくれたことに安心しているとエイジの顔がだんだんと曇ってきた。


「……どうしたの?」

「名前さん……このハート半分に割れてるです」

「あぁ、それは……」


パチッ



「ほら1つになったでしょ?」

私の携帯についていたのとくっつけると1つのハートになったストラップ。
それをエイジに見せると目をキラキラとさせる。
まるで、子供に特撮のヒーローを見せたようだ。


「名前さん、これすごいですっ!」

「そんなに喜んでくれるんだったら買ってきてよかったよ」

「僕、とても気に入ったです」

「………」

「………」

「エイジ、そろそろ返して?」

「なんでです?」

「携帯につけないといけないし…」

「それじゃあ、バラバラになっちゃうです」

「う、うん……?」

「そんなのだめです」

「え……?」









ハートは僕が守ります
(絶対に、半分に割っちゃダメです)


Fin 2012/04/01
 

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