チョコレートな君

□涙まで出てきそう
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"世話係としてやってるだけだろ"


だいたいはわかってた。
なのに、、、
なんでこんなに悲しいの?








「あーあ」

「……なんだよ」

「いや、暇だなぁと思って」


ゴロゴロと寝返りを打っていると何かに顔面を強打した。
涙目になりながらゆっくりと顔を上げるとパソコンをいじっているメロだった。


「邪魔だ、ロッドのところにでも行ってろ」


なんか……、ムカつくな。


「世話係なんだから、ちゃんと世話しろよ」


言った後にハッとなった。
無意識に出た言葉はメロの食べているチョコの音にかき消されていて消えていた。

小声でよかった。
危うくメロの怒りを買うところだった。

これ以上、メロと一緒にいると何を言っちゃうかわからなかったから大人しくロッドのところへ行くことにした。




「ロッド、暇だよ」

「あぁ?メロがいるだろうが」


まったく、こいつらは……。
私を人に押し付けようとしやがって……。



「全然かまってくれないの」



私の世話係なのにね、ボソッと呟くとロッドはいつものニヤリとした顔になった。


「……ロッド、世話係を別の人にしてもらえないかなあ?」

「メロが嫌いか?」

「違うよ、…メロが私のこと嫌いなんだよ」


私の世話係だからいろいろしてくれてるだけなんだって。


やっぱり今日の私は何か変だ。
いつもならロッドに愚痴ったりしないのに。


あれ…
なんだか……



まで出てきそう




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