Thank you for clapping your hands!
OREI
If...タキ兄さんがヤンデレな人と付き合ってたら。REDver.
※ヤンデレ/暗/×連載主(名前固定)
「・・・」
「、・・・!レ、レッド?何、どうした?」
ガシャンと音を立てて、手に持っていた皿を床に落とすレッドに肩を震わせる。
レッドは虚ろにどこか一点を見つめていて、その瞳には何も映ってなどいなくて。濁った瞳は深く何もかもを飲み込んでしまいそうな恐怖があった。
「レッド?」
「タキは、僕とグリーンどっちが好き?」
「は、・・・何言って、」
レッドは床に散らばった皿の破片に見向きもせず素足のまま俺の方へゆっくりと歩いてくる。
痛いはずなのに眉一つ動かさないその姿に足が竦み動けない。ザリ、嫌な音が室内に響くのに耳を閉じて目をそむけてしまいたくなった。
「答えろ」
「レッド・・・。・・・バカ言うなよ。お前に決まってるだろうが、何のために付き合ってると思ってんだバカ」
今にも壊れてしまいそうな幼馴染を優しく抱き締める。否、既に壊れてしまってる、か。
その目に暗い闇を抱えたレッド。俺はそんな彼の傍にいることしかできないなんて。なんて非力で役立たず。
「信じろ、レッド」
「・・・タキ、」
ゴメン。
そう言って俺の肩に体重を預けるレッドの頭を優しく撫でて、消毒しなくちゃなと血塗れたレッドの足を見つめながらボウと考えた。
結果→情緒不安定なレッドさんの安定剤になります。