11/16の日記

23:25
現代版を考え……(sss)
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 ようとしたけれど無駄なあがきに終わったので、残骸をここに残しておきます(笑)


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 夕焼けが遠い。
 橙の光で空を染める夕陽の反対からは夜が迫ってくる。
 もうすぐ夕焼けは遠い西の空に消え失せ、頼りのない月明かりが光を落とす闇夜が地を染めていくのだろう。

 待てども待てども、待ち人は来ない。
 あとどれくらい待てばやってくる?
 いつまで待てば、そばに来てくれる?

 冷たさを孕んだ風が、柔らかく全身をすり抜けて去って行く。
 ……揺れる緋色と十字傷……
 夕焼けの失せる空の下。たった一人、待ち続けていた……。
 






 ピピピッピピピッピピピッ
 ジリリリリリリリリリリリリリ!!!

 目覚まし時計と携帯のアラームが同時に鳴り響き、部屋の中に騒音をもたらす。
 とりわけてMAXの音量に設定した携帯アラームが耳に優しい訳も無く……あまりの五月蠅さに飛び起きて枕元に置いてあった携帯電話を手に取った。
 アラームを切った携帯画面が示す時刻は6時半。一緒に切った目覚まし時計との一致を確認してから布団から這い起きる。
 カーテンから差し込む光に今日の快晴を確認しつつ、少女は部屋を出るとそのままリビングへ向かった。
 何やら甘い匂いがするのは気のせいだろうか。


 「おはよー」


 欠伸混じりの挨拶を投げつつリビングのドアを開ければ、既に先客の姿。少女の見知った人物がソファに座ってコーヒーを飲んでいた。
 色素の薄い瞳と、赤茶髪。左頬には大きな湿布を貼っているなどと特徴的な部分はたくさん見られるが、何よりも優しげな目元が印象的な青年だ。


 「あ。おはよう、薫ちゃん」


 新聞に目を落としていた彼は薫の声に反応すると顔を上げ、ニコリと微笑む。その笑顔に薫も寝惚け眼ながらも微笑み返し、リビングへと足を踏み入れた。


 「今日日曜日なのに早起きだね、どうしたの?」

 「だって今日、剣心がどっか連れていってくれるって……」


 言いながら、剣心と呼んだその青年の隣に座る薫。
 剣心はと言うとしばらくキョトンとした顔をしてみせた後クスクスと笑った。


 「それで早起きしてきたの?」

 「行きたいところがたくさんあるから時間が勿体無かったの!……そう言う剣心こそ、私が起きる前からウチに来てるじゃない」

 「今日は俺、エスコート役だからね。先回りしないと」


 そう言って剣心は新聞を折りたたみ、立ち上がると同室にあるキッチンの方へと姿を消した。


 「けんしーん?」

 「勝手に台所借りてごめんね。朝ご飯作るために今日は早めに上がらせてもらったんだ」


 呼びかけてみたら即座にキッチンから帰ってきた剣心の手にはパンケーキが二枚乗った皿。
 道理で起きた時から甘い匂いが漂っているはずだと薫は一人納得をして、差し出されたソレを嬉しそうに受け取った。


 「ありがとー。剣心の作るパンケーキ美味しいから好き」

 「そう言ってくれるのは薫ちゃんくらいだよ。」

 「そんなことないでしょー」


 そんな談笑を交わしながら、剣心は再び薫の隣に腰を降ろす。
 その様子を見届けてから薫はいただきます、と両掌を合わせてパンケーキにフォークを差した。……いつ見ても、フワフワとした魅力的な理想のパンケーキだ。
 薫好みにメープルがたっぷりかかったパンケーキを一口サイズに切り口に運ぶ。


 「んー!おいしー!!朝から剣心のパンケーキが食べれるなんて幸せ!」


 ふわりと口の中に広がる甘みに、素直な感想を言えば隣で剣心が微笑む気配がした。


 「喜んでもらえて良かった。それ食べ終わったら、着替えて出掛けようか」

 「うん!」

 「今日は薫ちゃん、何処に行きたいの?」

 「えっとね、アウトレットに買い物も行きたいし、最近駅前に出来たパン屋さんも気になるの。それから水族館でしょ、映画でしょ、カラオケでしょ、ボーリングでしょ……それから……それから……あと、海も行きたい!動物園も忘れないでね。」


 次から次へと行きたい場所を挙げる薫に、剣心は眉尻を下げて微笑むとポンポンと頭を撫でてきた。


 「さすがに一日でそんだけ行くのは無理かなー……」

 「あ、やっぱり?」


 ごめんね、と笑う剣心に笑顔だけを返す。
 確かに行きたいところではあるが、本気でこれだけの場所に行こうだなんて薫自身も思っていない。


 「あ、でも買い物は絶対に行きたいわ。」

 「ん、了解。」


 頷きながらニッと笑う剣心を見上げ、薫は目を細めた。


 「剣心がこうやってウチに来てくれるようになってからどれくらい経つかな?」


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 どれくらい経つんでしょう(笑)

 中途半端に終わってしまいましたが、毎度おなじみ御愛嬌^^;
 お許しをー!

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