妄想白書

□永遠の片思い
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「もう帰るんですか?」
「あぁ、ヤボ用を思い出した」

嘘……。
用ではなくて、ただ躯に会いたくなっただけなのでしょう?

いつからか飛影を見ていると、苦しくなるようになった。


飛影が魔界からあまり帰って来なくなったその日からなのか、
躯と楽しそうに笑い合っているのを見た日からか、はたまた……。
駄目だ。分からない、いつから惹かれているかなんて。


いつものように窓から出て行く飛影を見ていて、また胸が苦しくなってくる。




つらくて、苦しくて、悲しくて。


オレは、重症なんだろうな……。
それでもきっと、今までみたいに彼に惹かれていくのだろう。
惹かれて、傷付いて、平気なふりをして。


この恋はきっと、片思いのまま終わるんだ。

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