とある隠れ変態の物語
□羽恋とデート、お持ち帰りの部
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真田家は立派な分譲マンションの、701号室にある。高校生の一人暮らしにはいささか豪華過ぎるが、ここは七月(なのつき)財閥の所持品で、社長の秋乃とは仲が良い為、無料で借りているのだ。
「おじゃまします」
羽恋が控えめな声でそう言うと、
「「どうぞ」」
と何故かはもった声が中から……。
この声……もしかしてもしかすると。そう呟き、真っ青になってリビングへ凄い勢いで突っ走る。
「いらっしゃい」
「尚輝お兄ちゃん会えてうれしい(棒読み)」
やっぱりお前らか!!!!
「あっれ、可愛い子が!生足きっれだな……ん?男の娘?うわー、どうしようお兄さん欲情しちゃう」
「……侑斗にぃの変態」
……相変わらず綺麗だけど変態だな、この方々は。