妄想白書
□とある放課後
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「蔵馬くん良いの?こんな不良と友達なんて言っちゃって」
「てめぇさっきから勝手な事を」
「本当の事よ」
「別にかまいませんよ、本当の事ですし。幽助はオレの大事な友達ですから」
「くらまー」
やっぱいいやつだな、なんて大げさな事を言って腕組みをしてくる幽助と笑いあっているのを困ったような顔で見る女子生徒達。
ひそひそと会議。
『ねぇ、浦飯さんって本当は良い人なんじゃない?』
『そうね。私の友達にも助けてもらった子いるし』
『しかも結構かっこいいよね』
『彼女いるけど。蛍子さんって言ってたわね』
『すごい美人』
段々話の内容がずれてきた所で
「では、オレはそろそろ帰るので」
「南野くん、浦飯さん、助けてくれてありがとう」
「いいえ、オレは何もしてませんから」
「いやー何か照れるな」
それは幽助の株が上がりファンクラブまで出来てしまった放課後の話。