とある隠れ変態の物語

□今夜は素敵な夜ご飯♪
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「うん、美味しかった」
「美味しかったって侑斗にぃは何を味わってたの」
「ちゅーとサラダ」
「サラダはついででしょ」
「おー、よく分かったな」

だろうね、と呟く侑里くんは若干呆れ顔。
オレ?オレはもう素敵なイベントに拍手送ってる最中だよ!

侑斗さんに舐め回された口腔はいつまでも熱くて溶けそう。再び舌なめずりしながら妖艶な笑みを浮かべて、オレの心をかっさらっていく。

何でこうもときめくような事をしてくれるんだろう、この兄弟は!!!!どっちが好きって?
どっちも好きだよ!!!!エヘッ
「にしても、尚輝って料理上手いな」
「ありがとうございます。良かったら、また食べたくなったら来て下さい」

ありがとうございます。食べたくなったら来て下さい。次はオレがあーんやるので。うへへ!!!!

「ん、分かった」
「チーズケーキ、美味しかった」
「ケーキならまだあるよ」
「ケーキ?何だそれ」




と、言う事で、昨日引き続きケーキタイム。今日はチーズケーキプラス、プチフルーツケーキ。

「どうぞ」

「「いただきます」」

同時に言ったと思いきや、

「「あーん」」

同時にこれである。
「いや、次はオレが先に」
「侑斗にぃちゅーするから駄目」
「いや、ちゅーはしない」
「するつもりでしょ」
「お前だってそうだろが」

やはり無表情な侑里くんとぷっと頬を膨らませる侑斗さん。
対称的で子猫な兄弟にはさまれてあーんの嵐。
もうたまらないね、これは。

全国の変態の皆さん、
どうだ、羨ましいだろう。
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