とある隠れ変態の物語

□何ですか、この展開
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「こらそこの二人。うちの商品に手ぇ出すんじゃ無いわよ」


突如凛々しい声が。
その声に制されてすみませんと謝る二人。
掴みあげられていたのでほっとしたはしたが、“商品”という言葉には引っかかった。
その声の発生源に振り向くと――。


「ハァイ、真田くん」
「ゆ……柚子さん?!」


驚いた事にそう言ったのは柚子で、


「ばれちゃったら仕方ないわね。いつも稼がせてもらってるわよ」
「っ……!!」


オレが言葉を失ったのは仕方ない事。
にやりと笑いながら言う彼女のそばには自分や羽恋、先日会った伊沢、物腰の柔らかさと女性みたいな綺麗さで有名な生徒会長の瑞穂(みづは)さん、ドSでオレサマな元生徒会長薫(かおる)さんなど、校内屈指の綺麗や可愛いで名の通っている(オレ除き)方々の写真がずらりと並んでいたのだ。
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