流川夢*幼なじみ
□幼なじみ*沖縄編2
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朝日が眩しく 桜 は段々と眠りから覚める。
その過程で自分肩何か重たい物が乗っかっている感覚に気付く。
(何か巻き付いてるのかな。)
寝相が良くない事はよくわかっているので、昨日かけたタオルケットが巻き付いているのかと思った。
目を開けると、 桜 は驚愕のあまり一気に目が覚めた。
「…#%$&+!!」
人間本気で驚くと声が出ないものだ。
桜 は目の前にスヤスヤと眠っている楓に頭の中が?で一杯になっていた。
昨夜は確かに自分はソファーに寝たはずだ。
それが何故か豪華なベッドに寝ていたのだ。
おまけに楓に抱きつかれている。
(この状況は…一体何がどうなって……)
ガッチリと固定技でもかけられているのか、動けない。
桜 はとりあえず楓を起こす事にした。
「楓〜。起きて」
肘を必死に動かせばかろうじて楓の腕を叩ける。
朝日の眩しさもあり、その程度の刺激で楓の眉間が動く。
「どういう訳だか、私、、、楓に抱きつかれてんだけど。」
その言葉に楓は目をシパシパさせながら、目を開けた。
「………わりぃ。」
と言うと、 桜 を放しおきあがる。
(本当に悪いと思ってるの?)
桜 は大きな息をするとベッドから降りる。
「というか、私ここで寝てたハズなんだけど。」
ソファーに座りながら独り言のように呟く。
「あぁ、俺がベッドに。」
いつの間にか楓は服を着、 桜 の隣に座りテレビをつける。
「な、何で?」
(その余裕綽々な態度が腹立たしいんだけど!!)
「それより、腹減った。」
(それより!?)
桜 は呆れながらも昨夜チェックインした時に渡された紙を再度確認すると、朝食はホテル内にあるレストランで頂くらしい。
桜 はある事に気付き「えぇ!!!!」と驚いた。
チェックアウトの日を知らされていなかった。
桜 の目に飛び込んできたのは、3泊4日。という文字だった。