流川夢*幼なじみ

□幼なじみ*沖縄編4
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朝の日差しが眩しく桜は目を覚ます。
(あぁ・・そういえば・・・)
いつもと違う肌に感じるシーツの感触で自分が裸である事に気づく。
ハッと、左隣を見てみれば楓が寝息をたてて眠っている。
気づけば楓の腕に頭をのせていた。
(腕まくらだ〜・・。・・・痺れないのかな?)
同い年の男子と比べると楓の腕や胸の筋肉はたくましいと思う。
ついつい二の腕を触ってしまう。



床に落ちているバスローブを羽織ろうと、上体を起こす。
「わっ。」
突然楓の左腕が桜の下腹を押さえ後ろに倒そうとする。
「まだ寝てろ。」
「・・・まだ寝てろって・・・自分が眠いだけでしょ〜。私はシャワー浴びたいの。」
結局力には敵わず二人並んで寝転がる。
腕の中に桜を閉じ込めて、肌の感触を楽しむ。
(やわらかい・・。)
自分の身体と違い吸い付くような肌に、柔らかい感触に楓は癖になりそうだ。と思いながら苦しんでいる桜を無視し抱きしめる。
「・・・・苦しい。」
あまりに強く抱きしめてくるから桜は両手で楓を自分から引き剥がそうと必死になる。
「ちぇっ・・」
と、呟くと楓は起き上がるがボーっとしている。
桜はバスローブを羽織るとお風呂場へ向かう。

風呂場はさすがスイートルームという事もあり、湯船がかなり広く自動的に常にお湯が快適な温度ではられている。
おまけにジャグジーになっている。
(・・・全く贅沢な部屋だよね・・。)
桜は明日には帰るし、せっかくだしゆっくり浸かろう。と体を洗うと入る。

「わわっ!何入ってきてんの!?」
ガラっとドアが開くと、楓が『何事も無く』入ってきた。
「おせぇ。それに、こんな風呂に入るのも悪くねぇ。」
沖縄に着てからずっとこのお風呂に入っているではないか?と頭をひねる。
(は?どういう意味・・?あぁ・・たぶん、一緒に入るのも悪くない。って事か・・)
時々、楓の言動を理解するのに1秒くらい間が必要な事もある。

ちいさ〜い頃映画で見た『プリティ・ウーマン』のような構図だ。と桜は顔を赤くする。
思わず体育座りをしている桜の背を包みこむように、楓が座っている。
自力で座っていると、ふいに肩を後ろにひっぱられる。

「そういえば・・・。全日本のジュニアに選ばれて来週から合宿がある。」
「はっ!?なにそれ?」桜は突然の楓の言葉にすっかり恥ずかしいという感情が消えうせ楓を見る。
「言うの忘れてた。」
(それ、忘れる事なのか?)
と、突っ込みたいところだが、その言葉をのみこむ。
「そっか・・。楓は順調に夢に向かってるね。私も何か夢中になれる事探そうかな・・。」


俺に夢中になればいいのに。。。
と、でも伝えるかのように、楓の腕が桜に絡むようにすぅっと背後から伸びてきた。
「うわっ・・。ちょっ・・やめて。。」
しかし、桜の訴えは虚しく呆気なく楓のペースに持ち込まれる。
「あぁ・・んん。。」
まだ自分の艶のある声に慣れないが、出てしまうものは仕方ない。
楓と向かい合うよう、体を密着させ桜の唇や乳房にたくさんキスをする。
「ちょっと・・楓・・・ここじゃ・・。」
このまま止まらなかったら、避妊せず最後までしてしまいそうで桜は楓にストップをかける。

二人はお風呂場から出ると体を拭かず、そのままベッドに倒れこむ。
2度目は痛みこそ少しあったが、何か今まで感じた事の無い感触に思わず楓にしがみつく。
「あっ・・やだっ・・楓・・・」
自分の中で楓がソレが動くたびに、自分の頭がどんどん溶けそうになるし、自分の中の女性の部分が自分の意思とは別にぐいぐいと楓のソレを締め付けているのがわかる。
楓の息が荒くなる。
「やべ・・・気持ち良い・・・。」
ふと自分の耳元で囁かれると同時に、楓の動きが激しくなる。
しかし、桜の頭は下腹部の刺激に逃げ出したくなり、「やだやだやだ。」と呟きながら、楓の腕の中から逃げ出そうと上へ上へと体を捩じらせるが、いとも簡単に楓に肩を押さえられさらに刺激を受ける事になる。

ほんの少しの間・・桜は気を失っていたようだ。
いつの間にか楓は隣で眠っていた。
(なんだったんだろ。あの感じ怖い感じなんだけど・・・)
また味わいたくなる感覚。
自分ってこんなにHだったんだ・・と恥ずかしくなるが、それはきっと楓とではないと味わえない感覚なんだ。と桜は思う。

そういえばご飯食べてない。と桜は気づきルームサービスでも頼もうと時計を見ると13:00と表示されている。
起き上がろうとすると、朝と同じく楓に阻止されそのまま楓の腕の中に閉じ込められる。
「お・・おなか空かない?ルームサービスでも頼もうかと・・。」
「1回してから。」
と、サラリと言う楓に顔を赤くし桜は身体全身で拒絶する。
「さっきしたじゃない。ご飯食べよう。ね?」

しかし、桜と楓がルームサービスを頼んだのは明朝の8時。
(楓の1回って普通の何回なんだ??)
何度も身体を求められ桜はすっかり疲れきっていた。





「どうだった?なかなか良い部屋だったでしょ?」
にこにこしながら桜の母親は空港に向かうタクシーの中二人に聞く。
「ええ・・まぁ・・。」
しらっと答える楓の横で、目の下にくまをつくった桜が眠っていた。










@@@次は・・・合宿から帰ってくるところかな〜。
流川はなんか本能的なイメージが強いから、ヒロインが困るくらい愛情表現(?)をしてくると思うのだが・・・。どうなんだろ?
あ、もちろん言葉ではなく身体でww

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