流川夢*幼なじみ

□幼なじみ*沖縄編2
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桜は改めて楓の格好良いのだ。
と、きづかされる。

日本人の女性以外にも、外国人からも声をかけられている。


現在、 桜 と楓は海にいる。
泳ぐ訳でもなく浜辺を歩いているだけ。
桜 は楓と大分距離を開けて歩いていた。
(はい、四組目)
楓が声をかけられるのをカウントしていた。



「Hi!!」
突然 桜 は腕を掴まれ立ち止まる。
振り替えれば、白人と黒人の男性が笑顔で 桜 を見ている。
<可愛いね。一人なの?>
<オレ達、この辺りでよく遊ぶんだ。一緒に遊ばない?>
英語で話しかけられ 桜 は困惑する。
掴まれた腕を振り払おうとするが、逆に引っ張られてしまう。
「あ、あの、、、!」
(うわー、強い力!)
痛みに顔を歪ませると、 桜 を掴む腕を掴む手が 桜 の目の前に表れた。


「放せ。」
「か、楓、、、」
楓は外国人二人を睨む。
<彼氏がいるなら仕方ないな>
両手をあげ、へらっと笑うと二人は呆気なく引き下がる。




(うわー、スッゴイ不機嫌〜)
あれから、夕食後まで楓と 桜 は一言もはなさなかった。
いや、正確に言えば 桜 は楓から出ている不機嫌オーラで話しかけられなかった。


桜 は夜空がキレイなのでシャワーを浴びたあと、バルコニーにあるソファーに座り夜空を見ていた。

(せっかく楓と二人きりなのに、こんな状況は嫌だなあ。)
親のお膳立てで楓とどうこうなりたいと思わないが、楓を好きな事に変わりはない。
だから、せめていつも通りで過ごしたいと思っていた。





シャワーを浴びながら、楓は何でこんなに自分がイライラしているのか、考えていた。
あのまま 桜 が連れていかれていたら……。
他の男が 桜 に触れるだけでイライラする……。

本当に 桜 の事をどうも思っていなければ一緒にいないし、ましてや、毎日移動に登下校しない。
(……あいつは鈍い。)
ため息をつく。

シャワーを止め、体をふきバスローブを羽織る。

部屋に 桜 がいないので、バルコニーに出る。
(……)
ソファーで寝ている 桜 に楓は肩を揺らし声をかける。
「おい。風邪ひくぞ。」
桜 は目を開ける事なく身をよじるだけだ。
(ったく…。)
楓は 桜 を抱上げ、ベッドに連れていく。
ベッドに寝かそうとするが、の両腕がくびに巻き付き離れない。

(またか……)
昨夜もうっかり自分がベッドを独占してしまい、 桜 をベッドに寝かせ自分はソファーに移動しようとしたが、このようになり一緒に寝る羽目になった。

(やべぇ。)
桜 の柔らかい身体の感触に野生が目覚めそうになる。

しかし、理性との戦いも5秒程で、楓もねついた。
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