JUMP+1
□席替え
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宏「起きろー」
階段の下で宏兄が叫んでいる。
親はあたしが小さい頃に不慮の事故で死んだらしい。
宏兄も小さかったので
親戚に預けられてたんだけど
宏兄が高校卒業と同時に
あたしたちを引き取って
親戚の家から出て行ったんだ。
裕「おはよう('-'*)」
宏「はぁ……。ちゃんと起きてくるのは裕翔だけか……。悪いけど他のみんな起こしてくれないか?」
裕「うん(*^_^*)」
これも、毎朝の恒例(?)行事。
で、裕翔に起こされる。
裕「名無しさん起きてー」
名無しさん「うーん…(´〜`)」
裕「名無しさん、苺のアイスがあるよ」
名無しさん・涼「苺!?」
これで、同じ部屋の涼介も一緒に起こされる。
裕「おはよう」
あたしと涼介は苺が大好きだから
毎朝、苺という単語が出ると
起きちゃうんだよね……。
涼「名無しさん、ボーっとしてると俺が苺全部食っちまうぞ」
名無しさん「あ、ダメ」
裕「じゃあ、廊下にいるから着替えたらおいで(*^_^*)」
名無しさん「うん。わかったぁ」