ぶっく

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side 忘夢



僕の名前は
風 忘夢。

忘れた夢でおーむ。


僕には昔から変な
記憶があった。

誰かの……とは
また違う感じ。


人間……祗王と、
化物……デュラスの
戦いを、ただずーっと
傍観している記憶。

まるでテレビでドラマを
見ているような…
そんな感覚の、記憶。


そして、僕には
変な能力があった。


僕が意識して指で
なぞった物は、
消えてしまう可笑しな
能力があった。

手袋をしていれば
この力は
活用されないのだが、
子供の頃の僕には
到底理解出来ず、
僕は母親の身体の一部を
消してしまった。


母親と父親は
気味悪がって僕を棄て、
僕はある家族に
拾われた。

その人たちは
祗王の親戚らしく、
能力を気味悪がる事なく
僕を育ててくれた。


そこで出逢ったのが
八重桜 春弓、
春の弓ではるく、だ。

春弓にも能力があって、
所謂瞬間記憶能力という
能力があった。


まあ簡単に言うと、
一瞬だけ見た物でも
全て記憶する、
というものだ。
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