□ハートレンジャー編

□もの申す!!
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 朝一番のJガーディアンズ、ブリーフィングルーム。

 デスクに向かいながら、うんうんと唸る女がいた。

「うんう〜ん…出ない!全っ然!出ない!!」

 女子の悩みの種・便秘で頭を痛める○○は、デスクに突っ伏していた。

「ち、違いますよ!!便秘じゃありませんっ!!」
「なんだぁ、お前。そんなもん、腹にため込んでんのか?」
「だから、違います!!」
「●●●してねぇから便秘になんだよ」
「なっ!?」
「●●●は便秘解消に役立つらしいぜ。試してみるか?」
「………」

 たっぷりのセクハラ発言に脱力した○○は、深いため息を吐いた。

「信じてねえな。おい、青山。●●●は便秘解消になるよな?」
「……何故、その様なことを私に訊くんだ」
「医者の言うことなら、××も素直に聞くだろ」
「解消法なら他にもあるだろう。わざわざそのような行為に及ぶ必要はないが、性行為に於ける直腸への刺激が便秘解消になるというのは一理ある」
「ほら、みろ」
「………だからって、お断りです!!!」

 ○○の怒号が響く中、猿飛は彼女に近づいていった。

「継ちゃ〜ん、朝からレディを困らせちゃダメだよ。ところで、○○ちゃん。出ないって、何が?」

 キラキラとした笑顔を振りまきながら、猿飛は○○に問い掛けた。

「あ、あれはね。千鳥さんに頼まれて、ここの管理人さんに要望書を出すんだけど、特に思い付かなくて」
「要望書…?」
「うん。ここも一周年を迎えたから、それを機に待遇の改善を要望するらしいんでけど、特に何も思い付かな……いや、あった。本家に習って私を汚れヒロインにするのは止めてほしいって書こう――猿飛くんはある?」

 キュートなスネ顔を作ったプリティーな○○は、スマートに要望を書きながら、キラキラとした瞳を少し上目遣いにし、チャーミングに猿飛を見つめた。

「○○ちゃん、早速待遇改善されたみたいだよ」
「……ここまであからさまにするとは」
「ところで、そうだなー。オレとしてはやっぱり○○ちゃんとラブラブしたいよね。オレ、そんな話あるにはあるけど、前置きが切なかったりするんだよね」
「猿飛くんの要望は、私とラブラブさせてください…これ、自分で書くのは照れるんだけど……」

 真っ赤な顔をした○○は、猿飛の要望を書き留めた。

 そこへ、更に真っ赤な顔をした赤木が○○の傍までやって来た。

「○○!!俺もある!!あるぞ!!」
「は、はい。何ですか?」
「俺、話の数が少ないんだよ。しかも、そのうちの半分は○○と…その……あの………あんなこと、したり………」
「じゃ、●●●した話は夢オチにしてもらえよ。俺はまだ●●でした、って設定変更してもらえばいいだろ」
「それは困る!!ようやく○○を知ったのに、また悶々した日々を過ごすのはイヤだ!!!」
「とんだどスケベだな。××、赤木はもっと●●●したいと書いとけ」
「ちが、違う!!違うんだ!!○○!!いや、違わないけど……違う!!!」
「………」

 赤木さんはもっと私と●●●したいとはとても書けない○○は、ペンを片手にわなわなと震えていた。
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