□夢小説(STRANGE PRADISE)
□08.痛み
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オレの命が果てるのは、いったいいつなのか――
キミが消えた今、オレの体はただの入れ物で、心なんてどこにもない。
痛みも記憶も何もかも奪い取られたら楽なのに、人間はそんなに都合よくは創られてはいなくて。
オレは戻ることのないぬくもりを求めながら、ただ痛みと格闘していた。
それでも昼も夜も、そして朝までもやってきて、また不安な一日が始まる。
明けない夜
降り止まない雨
終わりのない旅
心はそうでも、日常は違う。
時間は止まることなく流れていく。
誰にでも平等に、そして残酷に――