彩雲国物語〜極彩色な国で〜

□薄衣 ―うすぎぬ―
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暑い。

毎年言ってる気がするけど
「絶対今年は猛暑になるに違いないわ」
ブツブツ言いながら秀麗は夜食と飲み物用意をしていた。

今は盛夏手前で夏本番前といった頃だが、それでも暑いものは暑い。

ここ数日不快指数は確実に上がり続けている。


「んー…仕事終わったのかしら」
仕事熱心な夫は休みの前日には仕事持ち込みになることがしばしばあった。


盆にのせながら秀麗は夫絳攸の部屋に向かった。
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