背や追えや鬼呻く

□NG惨
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テイク1
ギ「…リンク。聖剣を影に当てるようスカイウォードを放ってくれないかい?」
リ「うん?分かったよ。」
 ギラヒムに言われた通り聖剣を掲げた瞬間…天井に突き刺さった。

リ「あぁゴメン!ファイ、大丈夫?」
ファ【…イエスマイマスター。ファイは問題ありませんが、此処では天井が低いようです。場所を変える事を推奨。】
ギ「天に掲げないとスカイウォードが使えないだなんて、女神も面倒臭い設計をしてくれたものだネ。」
リ「色んな体勢から放てると奇襲もしやすいよね。上に向けた途端、ファイにターゲットが向いて危ないよ!」
ファ【天に掲げる行為は忠誠を誓うという意味も含まれています。平穏時なら良いのですが、戦闘時は非常に危険。改善を要求したいものです。】
AD「遂にシステムにも文句を言われる日が来ようとは。」
大「でもさ、リンクさん達が言っている事は俺達もプレイ中、感じたぜ?」
章「相手はAIだからこそ狙いはしないけど、実際は照準の的だろうな。」
葵「システム変更とか流石に出来ないかしら?」
悠「うーん。女神の力を止めている間に別のプログラムを導入すれば行けるんじゃ無い?変則的角度からのスカイウォードを放てるプログラムとか、終焉の者みたいに雷を放つとかさ。」
ギ「…その発想は無かったな。悠…それは用意出来るプログラムかい?」
悠「大まかに聖剣を見せて貰えるなら、僕は出来るかな。」
大「どうせ、天井修理で暇になるだろ?今からやろうぜ。」
AD「現役小学生が考える「俺達が考えた最強の聖剣」が出来上がりそうですわーやべぇーは。」
リ「聖剣を魔改造出来るだなんて、僕は最高だよ?これで、ファイも魔族の仲間入り!」

リンクの一言で聖剣魔改造計画は実行の号令を上げられた。


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テイク2
踏み付けられて居て動けずに居る影鬼は影から章吾を見つめ話し出す。
影《なぁ、章吾。俺ずっと話を聞いていたんだけど…

黒鬼様に対する扱い酷くない?体制改善つーの、無いわけ?》

黒「そーだよ!影鬼君の言う通りだよ。この現場は獄卒に優しくありません!」
章「いや、地獄の鬼が優しさを求めたら存在意義的に駄目だろ。仕事放棄、職務怠慢かよ。」
葵「人間に呵責する側なら、人間側の厳しさ位学んで行きなさいよ。甘えんじゃないわ。」
影《ナニコレ人間の子供怖い。》
AD「理論的に怖いのは章吾君と葵ちゃんの2人だけで、感覚的に怖いのは大翔君と悠君ですからね。撮影3回目にして我々AD達も思い知りました。」
黒「なに、アポ▲キシンでも飲んた系小学生なの?見た目と実年齢違いますとか辞めてよね。」
章「1回服用しただけで20数年戻れなくなる薬なんぞ誰が飲むか。お前らは服用しても1錠じゃ意味無いだろうけど」
葵「同じ黒でも、組織の人が来る方が余っ程かマシね。人選ミスじゃない?」
影《誰が、ちょっと章吾達のストッパー居ないの!?》
AD「聖剣魔改造中で出払ってますー」
黒「地獄よりも地獄だな、おい。」

人権を尊重する現場ではあります。
人の形をしていれば…の話はですが。

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テイク3
リ「ねぇ、ギラヒム。魔族と獄卒は仲良しじゃないけどクロオニ?には会った事はあるの?」
ギ「リンクがまだ小さい頃にね。魔王様と何度か地獄を行き来する用事があって、その時に。胡散臭い優男が醜い獄卒の中に居れば嫌でも目立つだろ?」

悠「確かにモブばっかりの中なら、流石に役名のある黒鬼は目立ちますよね。リンクさん的にはホコブリンに囲まれた黒鬼をイメージして貰えれば分かります?」
リ「悠の例えは面白いね。僕は魔王様並に筋肉ムキムキの獄卒に囲まれた黒鬼のイメージが出て来たよ。」
悠「ひゃー、どっちにも囲まれたくないよ。絶対押し潰されるもん。」
リ「囲まれるならキュイ族とか、もふもふした可愛い方が良いよねぇ」
悠「リンクさんなら動物園とかのふれあい広場で動物の方から寄って来てくれますよ。」
リ「本当?確かウサギとかモルモットが居るんだよね…行ってみたいなぁ」
悠「ギラヒムさんかADさん辺りに頼んでみたら連れて行ってくれるかも!一緒にお願いしてみませんか?」
リ「うん!」

ファ【素晴らしい光景です。】
AD「尊い……。動物園でも水族館でも、予算組んで連れて行くっすから、バブみを感じてオギャりたい…。」
ギ「可愛いリンクに頼まれたらNOなんて言える訳無いじゃないか。」
ゼ「可愛いリンクと小動物系の悠が可愛い会話している所なら全て聖域ね。ゼルダ様公認しちゃうわ。」
黒「ガチ勢怖…。」
影《章吾達3人なんて黙ったままカラクリ起動させて写真撮ってますよ、黒鬼様。》

可愛い子達の可愛い会話=全てが許される平和な世界。

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テイク4
リ「大翔達はクロオニが今まで先生だったんだよね。どんな先生?」

AD「原作3巻のイラストで、マジ此奴雌顔してますやん!な先生。」
ギ「本体が、目薬差したら傷みで藻掻き苦しみそうな目をしているね。」
ファ【前髪の位置、額の広さから計算し後退する悪率が非常に高いと推定されます。】
黒「息を吐くようにディスってくるよね本当。」
影《隙あらば黒鬼様を虐めるのは病気なんっすか。》
AD「そりゃ、次回の撮影シナリオを読んで皆ヘイトが溜まってますからね。とりあえず黒鬼さん見たら侮辱(挨拶)しておくかって感じに。」
AD@シナリオ担当「先程子供達にも見せたら警戒モードが跳ね上がりましたっすよ。黒鬼さん、夜道には気を付けてくださいねー。」
黒「全ての元凶が殺意高すぎるんだけど。僕だって台本通りにやらされて居るだけなのにさ、もう…。」
ギ「此処じゃリンク至上主義だからな。」
ファ【推奨:諦める事。】


黒鬼さんの運命は如何に…!?




NGその肆に続く…。


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