捧
□兄弟喧嘩もほどほどに
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寒さも厳しくなり始める12月間近・・・
フェレス卿の突拍子もない提案で冬の花火大会が開催されることになると聞いてきた兄さんはキラキラとした瞳で僕を見ていた・・・。
「何?」
「何って、花火大会だぞ!?屋台だぞ!?」
「それで?」
テンションの高い兄さんに対し冷静にそう対処する僕に不満そうな顔で
「何だよ・・・一緒に行きたくないのか・・・?」
「そうは言ってないでしょ」
はぁ、と溜息を吐きながらイスを少し回転させながら兄さんの方に向き直ると真っ直ぐに僕を見ていた
「じゃあ何でだよ」
「兄さんはしゃぎ過ぎて迷子になるでしょ?」
「子供じゃあるまいし!」
そこまでバカじゃないっつーの!、何て笑い飛ばしてたけど目が離せないよ、いつもそんなに無防備だと余計にね・・・